吉田寮問題にかかわる教員有志緊急アピール

京都大学の教員有志が主体となって「吉田寮問題にかかわる教員有志緊急アピール」を発表しました。 呼びかけの主な対象として想定しているのは京都大学の教授会構成員ですが、一般の方にもご賛同いただけます。賛同の受付は終了しましたが、今後も関連情報などをアップしていく予定です。

京都大学執行部による吉田寮生提訴にかかわる緊急抗議声明(4月27日)

 すでに新聞報道もなされていますが、昨4月26日夕方、京都大学執行部は「吉田寮現棟に係る明渡請求訴訟の提起について 」を発表し、吉田寮生20名を提訴しました。連休前という抗議活動の組織しにくいタイミングをねらった姑息な対応に対して、緊急抗議声明を発表しました。今後、裁判支援のカンパなどの呼びかけをおこなう予定です。 


 4月26日、京都大学執行部は吉田寮生20名を相手取って吉田寮現棟(新築の旧食堂棟を含む)の明け渡しを求める訴訟を京都地裁に提起した。
 わたしたちは、この措置に断固として抗議する。
 この数年間、大学執行部が吉田寮自治会に求めてきたのは、寮生の「安全確保」のために老朽化した現棟からの立ち退きだったはずである。
 吉田寮自治会は、2月20日発表の声明において、5月末を目処としてすべての寮生が新棟に移転する意思を示した。
 それにもかかわらず、新棟への移転を進める措置をとらなかったのはなぜなのか?
 そればかりでなく、寮生を相手取って立ち退きを求める訴訟をおこしたのはなぜなのか?
 わたしたちには、まったく理解できない。
 ただひとつわかることは、大学執行部が「学生を守る」という本来の役割を放棄して、教育機関としての自殺行為をあえておこなったことである。
 言葉による対話と説得の能力を欠いていることを、大学執行部が自ら証明してみせたことである。
 わたしたちは、京都大学の内部にあって、このような京都大学のあり方に対して抗議の意を表明し続ける。 

「吉田寮問題にかかわる教員有志緊急アピール」呼びかけ人一同

2019年4月27日