吉田寮問題にかかわる教員有志緊急アピール

京都大学の教員有志が主体となって「吉田寮問題にかかわる教員有志緊急アピール」を発表しました。 呼びかけの主な対象として想定しているのは京都大学の教授会構成員ですが、一般の方にもご賛同いただけます。賛同の受付は終了しましたが、今後も関連情報などをアップしていく予定です。

賛同者からのメッセージ(3月12日20時現在まで)

◯細見和之さん(呼びかけ人)のメッセージ

この間の京都大学による吉田寮に対する一連の振る舞いが、大学の管理強化、大学のサービス産業化という大きな流れのなかにあることは疑いありません。
私は1980年代に大阪大学の学生として自治寮の暴力的な解体という事態に立ち会いました。座り込んでいる私たちを機動隊員がひとりひとり引っこ抜き、空っぽになった寮の建物をクレーン車とブルドーザーが破壊していったあの光景を、私は忘れることができません。
大阪大学の自治寮が解体されたときには、寮生はすでにとても少なくなっていたという事実がありましたが、吉田寮にはいまもたくさんの学生が暮らしています。
学生自治の精神を京都大学はいったいどう考えているのか。その原点に立って、京都大学の執行部が、吉田寮に現に暮らしている学生たちとの真摯な話し合いの場にいまこそ出てくれることを願っています。

◯那須耕介さんのメッセージ

現寮生のみにこれまでのつけを負わせるせることには反対です。今後の寮のあり方を考えることは、現寮生の生活と学業の環境を脅かさなくてもできるのではないでしょうか。

◯酒井敏さんのメッセージ

私には吉田寮に住めるとは思えませんが、そんな場所が京都大学に存在することは素晴らしいと思います。自分にできないことができる人が、大学にはいっぱい居て欲しいと思います。

◯前田健志さんのメッセージ

立て看問題然り、その内に卒業式にまで首を突っ込んでくるのではないでしょうか、自由な校風を守り抜くためにトコトン闘うことが、吉田寮と京大の価値を一層高める。あの手この手で新たな闘争を作り出し理論武装する。そのことで自らを鍛え、ブラッシュアップする。しまいには京都に不可欠な名所、民主主義の聖地となる。取り壊そうにも壊せなくなる。その日が来るまで応援したい。微力ながら関わりたい。